こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。
兵庫県の伊丹市で
女性専用のパーソナルトレーニング指導を行っています。
すこしずつ肌寒くなってきました。
しかし!
12月なのに梅田を歩いていると
不思議な光景が!
おぉ~
この時期に短パン半袖の外国人!?
あなたも見かけたことが
あるかもしれません。
同じ環境にいても
寒いと感じる人と
寒さを感じない人がいますよね。
どうしてこんな風に
体感温度に違いが出るのでしょうか?
どうしてだろう…
ということで
今回はそのお話です。
■体感温度とは
体感温度とは
気温そのものではなく
人が感じる温度の事で
気温だけでなく、
湿度、風の強さ、日射や
高温化した路面などから放出される熱
などに大きく影響されます。
しかしそれだけではなくて
個人差も大きく関係します。
■体感温度の個人差が生まれる理由
この体感温度の個人差は、
どのようにして
生まれるのでしょうか?
その謎について
ひも解いていきましょう。
(1) 筋肉の量
筋肉は、体の中にある
いわば「熱を生み出す装置」です。
分かりやすく言うと、
筋肉は熱を作る「ボイラー」
のような役割をしています。
だから、筋肉量が多い人は
基礎代謝が高く
寒い環境でも
体温を維持しやすいのです。
その結果
寒さを感じにくい傾向があります。
一方、筋肉量が少ない人は
熱を生み出す力が小さいので
体が冷えやすく
寒さを感じやすいのです。
「ボイラーって聞くけど、よくわからない」
という方のために簡単に説明しますね!
ボイラーとは、
お湯を沸かしたり
蒸気を作ったりして
熱を生み出す機械のこと。
これを人間の体に当てはめると、
筋肉が「熱を生み出すボイラー」
のような働きをしているんです。
筋肉は、動くだけでなく
維持するだけでもエネルギーを消費します。
その際に「熱」が生まれて
体全体を暖かく保つ役割を果たしています。
筋肉量が多い人は、
大きなボイラーを
持っているのと同じです。
たくさんの熱を生み出せるので、
寒い環境でも体を温めやすく
寒さに強くなります。
逆に、筋肉量が少ない人は、
小さなボイラーしか持っていないので
熱を生み出す力が弱く
寒さを感じやすいのです。
(2) 皮下脂肪の量
筋肉が「ボイラー」なら
皮下脂肪は「断熱材」
のようなものです。
断熱材とは、
外の冷たい空気から
室内の暖かさを守る材料のこと。
それと同じように、
皮下脂肪は
体を寒さから守る働きをしてくれます。
皮下脂肪が多い人は、
寒い環境から体温を保ちやすいため
寒さに強い傾向があります。
寒冷地に住む動物が
ふわふわの毛皮や
厚い脂肪を持っているのも、
この「断熱材」の効果を高めるため。
逆に、皮下脂肪が少ない人は
体の断熱材が薄い状態になので
冷たい空気の影響を受けやすくなります。
(3) 末端の血流量
実はこれも理由の一つに
あげられます。
体の末端部分
つまり手や足などの血流量です。
血液は体の中で
熱を運ぶ働きをしています。
血流は「熱を届けるパイプライン」
とも言えます。
そのため、血流が良ければ
体の隅々まで熱が行き渡って
寒さを感じにくくなります。
一方、血流が悪いと、
体の末端部分に
熱が届きにくくなるので
冷たさを感じやすくなるのです。
特に女性の場合
ホルモンバランスの影響で
血管が収縮しやすく
冷え性に悩む人が多い
と言われています。
また、デスクワークなど
長時間、同じ姿勢を続けていると
血流が滞りやすくなるので
さらに冷えが強く感じることもあります。
体感温度は、
筋肉・皮下脂肪
そして血流量が
大きく関わっています。
これらのバランスが整えることで
寒さに負けない体を
作ることができます。
■それ以外の理由
この体感温度の個人差は、
今あげた以外にも
●性別
●年齢
これらも体感温度に影響を与える
原因です。
一般的に、女性は男性より
筋肉量が少ない傾向があり
筋肉はエネルギーを消費して
熱を発生させます。
そのため、女性は男性に比べて
体温を維持しにくく
寒さを感じやすい傾向があります。
また、先ほど説明したように
女性ホルモンの影響で
血流が悪くなりやすいことも
理由の一つです。
そして年齢を重ねると、
筋肉量が減少して
基礎代謝が低下します。
そのため、体が発生する熱量が減少して
寒さを感じやすくなります。
また血管の弾力性が低下して
末端(手足)への血流が
減少することもあり
その結果、冷えを感じやすくなります。
■まとめ
筋肉は「ボイラー」
皮下脂肪は「断熱材」
血流は「熱を届けるパイプライン」
これらのバランスが
体感温度を大きく左右します。
性別や年齢といった
自分の力では
変えられない要因もありますが
筋肉量や皮下脂肪・血流は
日常生活の工夫で改善することができます。
例えば
筋肉を増やす適度な運動
栄養バランスの良い食事
血流を促す生活習慣を
心掛けることが大切です。
寒さに負けない体づくりを、
今日からあなたも一緒に始めてみませんか?