こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。
兵庫県の伊丹市で
女性専用のパーソナルトレーニング指導を行っています。
今日は、私自身が最近経験した
「運動ができなくなったときの心の変化」
についてお話ししたいと思います。
運動が心にもたらす影響は
とても大きいですが
逆に運動ができなくなったとき
心にどんな変化が起こるのか?
そしてそれにどう向き合うのか?
についてお伝えします。
■運動ができなくなった日々
2024年11月28日木曜日
私は左手の指2本の手術を受けました。
16㎏のケトルベルが指先に落ちて
指先がつぶれてえぐれてしまったからです。
指を合わせて15針も縫ったため
傷口が治るまで
ずっと継続していた運動が
完全に出来なくなってしまいました。
最初は、「少しの間休むだけ」と考え
疲れたカラダをしっかり休ませるいい機会だと
前向きに捉え、無理に動くことを控えて
治癒に専念することに決めました。
しかし、トレーニングができない日々が続くにつれ
少しずつ少しずつ
私のメンタルに
変化が生じていることに気づきました。
■運動不足が心に与える3つの影響
運動をすることで
私たちはカラダだけでなく
心も大きな恩恵を受けています。
具体的には次のような影響があります。
-
「幸せホルモン」の分泌
運動をすると、脳の中で
エンドルフィンやセロトニン
といったホルモンが分泌されます。
これらのホルモンはストレスを和らげたり
幸福感をもたらしたりする
そんな仕事をしています。しかし、運動をしない期間が長くなると
これらのホルモンの分泌が低下して
気分が沈みやすくなるということは
多くの研究で証明されています。そのため、運動は心の健康を保つための
重要な手段の一つです。 -
自己効力感の低下
運動は「自分はできる」という
自己効力感を高める行為です。
わかりやすくいうと
「自分ならできる」
「きっとうまくいく」
という感覚のことです。継続的な運動習慣を持つ人は
トレーニングをこなすことが
自信につながっています。
それが突然失われると、
「私は何もできない」という
無力感を感じやすくなる傾向があります。 -
ストレス発散の機会の喪失
ストレスの多い現代社会の中で
運動はストレスを解消する
大切な手段のひとつです。
運動をする習慣がある人にとって
これがなくなることで
日常生活での小さなストレスが蓄積し
心が疲れやすくなることがあります。これらの影響が積み重なった結果
私は知らず知らずのうちに
次第にストレスや焦りを感じ
日常生活にも支障をきたし始めたようです。
■運動不足で感じた変化
手術から約30日が過ぎたころ
夜になってベッドに入っても
全く眠れなくなってしまいました。
以前はドラえもんに出てくる
のび太くんのように
布団に入ったらすぐ寝れていたのに
頭の中でさまざまなことが
走馬灯のようぐるぐると巡り
何度寝返りを打っても
眠くならない。
暗い布団の中で2時間近く起きている日々が続き
その翌日も、またその次の日も
眠れない夜が続きました。
運動ができていたときは
カラダも心も充実していたのに
運動が出来ない期間が続くことで
少しずつ心のバランスが崩れていることを
改めて実感しました。
「運動はメンタルにもたらす影響って
こんなにも大きいのか…」
■運動のメンタルヘルス4大効果
運動がメンタルヘルスに与える影響は
さまざまな研究が発表しています。
その一部を紹介します。
-
ストレスの軽減
運動は交感神経を落ち着け
副交感神経を優位にすることで
ストレスを和らげる効果があります。
特に有酸素運動は、
緊張感や不安を軽減するのに
効果的とされています。 -
気分の安定
運動によるホルモン分泌は
気分を安定させる効果があります。
エンドルフィンとセロトニンは、
どちらも運動によって分泌が促進される
「幸せホルモン」として知られています。
特にセロトニンは感情の調節に関与していて
うつ病や不安症の予防にも役立つと
言われています。 -
認知機能の向上
運動をすることで
運動に関連するたんぱく質が放出され
(BDNF脳由来神経栄養因子など)
脳の神経細胞の増殖や成長に
プラスの役割を果たすことが知られています。さらに運動には
筋肉を動かす、動作を覚える
見る、聞く、ものに触れるなど
五感がフル活用できる要素がたくさんあるので
脳が活性化されるわけです。 -
自己肯定感の向上
運動を通じて体力やスキルが向上すると
「やればできる」という感覚を
得ることができます。
この感覚は自己肯定感を育み
日々の生活の中での自信につながります。■運動不足を乗り越えるヒント
運動ができない期間を過ごす中で
私が実感したのは
「運動ができないときでも
メンタルを保つ方法を知ることの大切さ」でした。
例えば次のような方法があります。
●軽い動きでカラダを動かす
ちゃんとしたトレーニングができなくても
ストレッチや簡単な動きを行うことで
カラダと心に少しの活力を
取り戻すことができます。
●呼吸法やアロマなどを実践する
深呼吸やマインドフルネスの実践は、不安な気持ちを落ち着け、心のバランスを整える効果があります。
●やってみたかったことにチャレンジする
やりたかったけど
なかなかできなかったこと
例えば、ちょっと手の込んだ料理や
映画館にいってみたり
読みたかった本を読んでみたり
この期間を利用してチャレンジすると
ポジティブな感情を増えて
気分転換を図ることができます。
■最後に
運動は、私たちのカラダだけでなく
心にも大きな影響を与えています。
そして、それができなくなったことで
運動の重要性に気づくことができました。
もしあなたが運動不足や
メンタルの不調に悩んでいるなら
焦らず自分に合ったペースで
無理なく進んでいきましょう。
私もまた運動を再開できる日を目指して
一歩ずつ前進していきます。