こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。
兵庫県の伊丹市で
女性専用のパーソナルトレーニング指導を行っています。
お正月と言えば
お雑煮!
あなたはお正月にお雑煮を食べましたか?
あなたのおうちのお雑煮は
どんなお具材が入っていますか?
お雑煮って日本のどこでも
食べられているお正月の
代表選手ですが、
地域や家庭によって
具材や味付けが違っていて
驚きの連続です。
今回は、このお雑煮の地域差に触れながら
食事と健康についてお伝えしたいと思います。
■お雑煮のいろんな地域性
一般的にお雑煮とは
餅の入った汁物が
雑煮と呼ばれていて
主に正月などハレの日に食べられます。
日本各地のお雑煮は
味付け・具材・そしてお餅の形など
本当に聞いてみてびっくり!
驚くほどさまざまです。
当たり前だと思ったいたものが
実は隣とは違っていたなんて
なんだか面白いですよね。
私のおうちのお雑煮はすまし汁。
具材は大根、人参、鶏胸肉で
そして飾りにかまぼことほうれん草
最後に柚子の皮を添えたら
出来上がりです。
このお雑煮が子どもの頃から
ずっと慣れ親しんだ味で
私にとって「お雑煮」と言えばこれ。
両親は二人とも鳥取県の出身ですが
どちらかというと
関東風に近いのかもしれません。
本籍が東京たっだので
祖父母の影響かもしれません。
■関東地方:すまし汁が基本
関東のお雑煮は私の家と同じように
すまし汁が一般的です。
昆布や鰹節でだしを取って
醤油で味を調えたすまし仕立てが主流です。
江戸時代の武家社会では
「勝負に味噌をつける」
(勝負に負けて評判を落とす)
という言葉から味噌仕立てを避けた
といわれています。
具材は鶏肉や椎茸、にんじん
小松菜など彩りよく盛り付けます。
醤油を使った透明な出汁に
大根や人参、鶏肉が入ることが多くて
焼いた角餅を入れるのが特徴です。
すっきりとした味わいで
飽きずに食べれます。
■関西地方:白味噌仕立てが主流
関西地方では、白味噌仕立ての
お雑煮が主流です。
中でも大阪は
「商い」=「飽きない」ように
元旦は白みそ、2日目は味を変えて
醤油仕立てのすまし汁にする風習もあるそうです。
実際、お客様に聞き取りをしたら
本当にそんな方が数多くて
驚きました。
お餅だけでなく具材もすべて
丸くきれいに形を切りそろえるのが大阪風。
「角を立てず、丸く収まるように」
という意味が込められています。
■名古屋:すまし汁が基本
名古屋では、かつお昆布だしのすまし汁の
お雑煮が主流だそうです。
味噌をたくさん使って
具材も何かと載せていそうな
そんな名古屋のイメージからは
想像ができないほどシンプルです。
具材は餅ともち菜を添えて
仕上げにかつお節を加えるものです。
もち菜は小松菜の小さいバージョン
しかし小松菜とは異なる品種です。
もち菜を入れるのは
「名(菜)を持ち(餅)上げる」
という家名向上への縁起担ぎの意味が
込められていたためと言われています。
■雑煮の具材に込められた意味
具材に込められた意味は以下の通りです。
全国的にだしや具材に使われることが多い鶏肉は
「福を取り(鶏)入れる」という意味があります。
●さといも 子芋をたくさんつけることから
子孫繁栄を願う意味があります。
●人参 赤い色が魔除けの効果を持つとされ
邪気を払う意味があります。
●大根 角を落として角が立たないように
丸く切ることで、
家庭円満を祈る意味があります。
●かまぼこ 紅白の色合いが祝いの席にぴったりで
特に紅色は魔除け、白色は清浄を象徴します。
●小松菜 鮮やかな緑色が生命力や成長を象徴し
新しい年の繁栄を願う縁起物とされています。
●水菜 その瑞々しさから
生命力や成長を願う意味が込められています。
●ほうれん草 特定の縁起や意味はないようですが
ほうれん草の鮮やかな緑色が
料理に彩りを添え、栄養価も高いため
お雑煮の具材として広く用いられています。
関東地方ではほうれん草や小松菜などが
使われることが多く
水菜は全国的に使われるわけではなく
近畿地方で特に多いようです。
餅は「伸びる」という特徴が
長寿や繁栄を表すとされています。
また餅は粘りがあり、力強さの象徴とされます。
そのため、健康で力強く生きる願いが
込められています。
こんなの知っちゃったら
お雑煮を改めて食べたくなっちゃいますよね。
■お雑煮から考える健康と栄養
お雑煮の具材と栄養のバランス
お雑煮に入れる具材は、
その土地や家庭の文化だけでなく、
栄養バランスにも影響します。
たとえば、わたしのお雑煮の具材を
見てみましょう
●大根・人参
冬の旬野菜で、ビタミンCや食物繊維が豊富です。
体の免疫力を高めるだけでなく、
腸内環境を整えてくれるので、
ダイエットや美肌にも効果的!
●鶏胸肉
高タンパクで低脂肪。
運動後の筋肉の修復や成長に
ぴったりの食材です。特に女性は、
加齢とともに筋肉量が減少しがちなので、
日常的に取り入れたい食材のひとつ。
●かまぼこ
見た目が華やかで、
お正月らしさを感じさせるだけでなく、
魚のたんぱく質が手軽に取れる食品。
●ほうれん草
鉄分や葉酸を含む緑黄色野菜。
貧血予防やエネルギー代謝を
サポートしてくれます。
●柚子の皮
柑橘系の香りは
リラックス効果があると言われています。
また、柚子にはビタミンCも豊富で、
疲労回復や風邪予防にもぴったり。
こうして見てみると、
わたしのお雑煮は
「おいしいだけでなく、栄養面でもバランスが良い!」
と気づきます。
お母さんありがとう♪
■まとめ
お雑煮ワールドって地域や家庭ごとで
いろんな具材や味付けがあって
面白いですよね。
炭水化物(餅)、タンパク質(肉や魚介類)
ビタミン・ミネラル(野菜やだし)を
一度に摂取できるバランスの良い食事です。
お正月だけでなく
寒いこの時期の食卓にも取り入れて
時短で健康的な食生活を
楽しんでみませんか?