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220 運動が心に及ぼすさまざまな影響

こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。

兵庫県の伊丹市で

女性専用のパーソナルトレーニング指導を行っています。

今日は、私自身が最近経験した
「運動ができなくなったときの心の変化」
についてお話ししたいと思います。
運動が心にもたらす影響は
とても大きいですが
逆に運動ができなくなったとき
心にどんな変化が起こるのか?
そしてそれにどう向き合うのか?
についてお伝えします。

■運動ができなくなった日々

2024年11月28日木曜日
私は左手の指2本の手術を受けました。
16㎏のケトルベルが指先に落ちて
指先がつぶれてえぐれてしまったからです。

 

指を合わせて15針も縫ったため
傷口が治るまで
ずっと継続していた運動が
完全に出来なくなってしまいました。

最初は、「少しの間休むだけ」と考え
疲れたカラダをしっかり休ませるいい機会だと
前向きに捉え、無理に動くことを控えて
治癒に専念することに決めました。

しかし、トレーニングができない日々が続くにつれ
少しずつ少しずつ
私のメンタルに
変化が生じていることに気づきました。

■運動不足が心に与える3つの影響

運動をすることで
私たちはカラダだけでなく
心も大きな恩恵を受けています。
具体的には次のような影響があります。

  1. 「幸せホルモン」の分泌
    運動をすると、脳の中で
    エンドルフィンやセロトニン
    といったホルモンが分泌されます。
    これらのホルモンはストレスを和らげたり
    幸福感をもたらしたりする
    そんな仕事をしています。

    しかし、運動をしない期間が長くなると
    これらのホルモンの分泌が低下して
    気分が沈みやすくなるということは
    多くの研究で証明されています。

    そのため、運動は心の健康を保つための
    重要な手段の一つです。

  2. 自己効力感の低下
    運動は「自分はできる」という
    自己効力感を高める行為です。
    わかりやすくいうと
    「自分ならできる」
    「きっとうまくいく」
    という感覚のことです。

    継続的な運動習慣を持つ人は
    トレーニングをこなすことが
    自信につながっています。
    それが突然失われると、
    「私は何もできない」という
    無力感を感じやすくなる傾向があります。

  3. ストレス発散の機会の喪失
    ストレスの多い現代社会の中で
    運動はストレスを解消する
    大切な手段のひとつです。
    運動をする習慣がある人にとって
    これがなくなることで
    日常生活での小さなストレスが蓄積し
    心が疲れやすくなることがあります。

    これらの影響が積み重なった結果
    私は知らず知らずのうちに
    次第にストレスや焦りを感じ
    日常生活にも支障をきたし始めたようです。

■運動不足で感じた変化

手術から約30日が過ぎたころ
夜になってベッドに入っても
全く眠れなくなってしまいました。

以前はドラえもんに出てくる
のび太くんのように
布団に入ったらすぐ寝れていたのに
頭の中でさまざまなことが
走馬灯のようぐるぐると巡り
何度寝返りを打っても
眠くならない。

暗い布団の中で2時間近く起きている日々が続き
その翌日も、またその次の日も
眠れない夜が続きました。

運動ができていたときは
カラダも心も充実していたのに
運動が出来ない期間が続くことで
少しずつ心のバランスが崩れていることを
改めて実感しました。
「運動はメンタルにもたらす影響って
 こんなにも大きいのか…」

■運動のメンタルヘルス4大効果

運動がメンタルヘルスに与える影響
さまざまな研究が発表しています。
その一部を紹介します。

  1. ストレスの軽減
    運動は交感神経を落ち着け
    副交感神経を優位にすることで
    ストレスを和らげる効果があります。
    特に有酸素運動は、
    緊張感や不安を軽減するのに
    効果的とされています。

  2. 気分の安定
    運動によるホルモン分泌は
    気分を安定させる効果があります。
    エンドルフィンセロトニンは、
    どちらも運動によって分泌が促進される
    「幸せホルモン」として知られています。
    特にセロトニンは感情の調節に関与していて
    うつ病や不安症の予防にも役立つと
    言われています。

  3. 認知機能の向上
    運動をすることで
    運動に関連するたんぱく質が放出され
    (BDNF脳由来神経栄養因子など)
    脳の神経細胞の増殖や成長に
    プラスの役割を果たすことが知られています。

    さらに運動には
    筋肉を動かす、動作を覚える
    見る、聞く、ものに触れるなど
    五感がフル活用できる要素がたくさんあるので
    脳が活性化されるわけです。

  4. 自己肯定感の向上
    運動を通じて体力やスキルが向上すると
    「やればできる」という感覚を
    得ることができます。
    この感覚は自己肯定感を育み
    日々の生活の中での自信につながります。

    運動不足を乗り越えるヒント

運動ができない期間を過ごす中で
私が実感したのは
「運動ができないときでも
 メンタルを保つ方法を知ることの大切さ」でした。

例えば次のような方法があります。

●軽い動きでカラダを動かす
ちゃんとしたトレーニングができなくても
ストレッチや簡単な動きを行うことで
カラダと心に少しの活力を
取り戻すことができます。

●呼吸法やアロマなどを実践する
深呼吸やマインドフルネスの実践は、不安な気持ちを落ち着け、心のバランスを整える効果があります。

●やってみたかったことにチャレンジする
やりたかったけど
なかなかできなかったこと
例えば、ちょっと手の込んだ料理や
映画館にいってみたり
読みたかった本を読んでみたり
この期間を利用してチャレンジすると
ポジティブな感情を増えて
気分転換を図ることができます。

■最後に

運動は、私たちのカラダだけでなく
心にも大きな影響を与えています。
そして、それができなくなったことで
運動の重要性に気づくことができました。

もしあなたが運動不足や
メンタルの不調に悩んでいるなら
焦らず自分に合ったペースで
無理なく進んでいきましょう。

私もまた運動を再開できる日を目指して
一歩ずつ前進していきます。

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