こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。
兵庫県の伊丹市で
パーソナルトレーニング指導を行っています。
先日お客様に
「腹式呼吸をしたら痩せるって
テレビで言ってたけど
そうなんですよね」
と言われたので
今日は腹式呼吸についてお話ししようと思います。
■呼吸について
あなたは呼吸を意識していますか?
呼吸って意識してしてるわけではなくて
無意識に行われているものなので
あまりピンときませんよね。
私たち成人は1分間に
だいたい12~20回くらいの呼吸をしています。
という事は…
1日分に換算すると最大約2万9000回になります。
凄い数ですね。
呼吸は酸素を肺で体内に取り込んで
細胞で消費し、老廃物となる二酸化炭素を
体外へと排出する仕組みのことを
「呼吸」と呼んでいます。
■呼吸のメカニズムについて
当たり前のようにしている呼吸ですが
あなたは知っていましたか?
肺って自力で膨らんだり縮んだりすることが
出来ないんですよ。
実はまわりの筋肉が動かしています。
息を吸うときは
肋骨の間の筋肉が伸びて胸壁が広がり、
肺も横に引っ張られてふくらみます。
同時に横隔膜が縮んで下にさがるので、
肺は下に引っ張られてふくらみます。
そしてふくらんだ肺の中へ
空気が入って行きます。
息を吐くときは
肋骨の間の筋肉が縮んで
胸壁を縮ませるので、
肺も押されて縮みます。
同時に横隔膜も伸びて上にあがるので
肺も下から押しあげられて小さくなります。
肺が縮むことで、肺の中の空気が外へ
押し出されるわけです。
なるほど~ですよね。
身体って凄い。
■胸式呼吸と腹式呼吸のおはなし
呼吸には、主に
胸式呼吸と腹式呼吸の
2つの呼吸法があります。
普段私たちが無意識に行っている呼吸は
胸式呼吸とよばれる呼吸です。
■胸式呼吸ってなんぞや?
胸式呼吸とは、
肋間筋(肋骨と肋骨の間の筋肉)と
いくつかの呼吸補助筋が
協力して肋骨を上げ下げすることで
胸に息を取り込んで行われる呼吸法です。
肋間筋は肋骨(あばら骨)の間の筋肉で、
バーベキューで言えば
スペアリブのお肉部分ですね。
肋間筋を使って胸郭を大きく広げたり
小さく狭めたりするため、
胸が斜め上方向に膨らんで
肩が上下します。
緊張したときに起こる呼吸は
まさに、この呼吸法です。
横隔膜をあまり動かさない浅い呼吸のため、
一度に吸える量は少ないですが
素早く呼吸できます。
また、交感神経が優位になるので
アドレナリンの分泌を促すので
気持ちを奮い立たせるときに
意識的に用いると効果的な呼吸法です。
■腹式呼吸とはなんぞや?
腹式呼吸とは、
横隔膜という胸腔と腹部を仕切っている
ドーム状の薄い筋肉でできた膜を使う呼吸法です。
焼肉でいうサガリや
人気のハラミにあたる部分で、
膜というよりもしっかりしたお肉です。
腹式呼吸は息を吸う際に
お腹を膨らませて横隔膜を
大きく動かす呼吸法なので
一度に吸える空気の量が多く、
胸式呼吸の3倍以上になります。
ゆったりとした深い呼吸になるので
リラックスしているときに
無意識に行っている呼吸法で
一般的には寝ている間は、
無意識に呼吸法が
腹式呼吸にシフトします。
■腹式呼吸は痩せるのか?
さて腹式呼吸をすれば痩せるのか?
一体どうなんでしょうか?
腹式呼吸は、先ほどお話した通り
横隔膜を大きく動かすので、
腹部内の圧力が高まって
その圧力が排便を促す効果があります。
また腹式呼吸は、
たくさんの空気を吸って
ゆっくり静かに吐くことで
副交感神経が優位になります。
副交感神経はリラックスしている時に
優位になる神経ですが、
この副交感神経が活発に働くことで
排便を促す腸のぜんどう運動が
活発になります。
便秘は、溜めこんでいる状態なので
腸が膨らみ下腹が出てきます。
それが解消されるという点では
痩せると表現することも
出来るかもしれません。
また腹式呼吸を行うと
腸やあまり普段使っていない筋肉が刺激されて
血行が促進される事で代謝が上がる効果があるので
これも痩せると言い換える事が
出来るかもしれません。
もちろんこれだけで
体重がいきなり落ちるわけではありませんが
正しい腹式呼吸を日常に取り入れる事で
自律神経が整いストレスが解消され
腸内環境が良くなるので
運動を取り入れて、食事の見直しと併用すれば
あなたのなりたい身体に近づけるはずです。