こんにちは 梶田りえ(かじたりえ)です。
兵庫県の伊丹市で
パーソナルトレーニング指導を行っています。
ここ数日、右肩がすご~く痛い。
寝る時も痛すぎて
腕をどこに置いて寝ればいいのか?
あっちむいたり
こっちむいたり
腕はちゃんと上がるし
運動も出来るけど
違和感はすごい。
痛めてるというほどでもないけど
なんか気になる…
あなたも一度は
そんな経験あるんじゃないでしょうか?
ふと買い物に出かけたときに
目に入ったのが
鍼灸治療院の看板
保険も使えると書いてある
友達も鍼に行って調子が良くなったって
話してたけど
料金も所要時間もよくわからない
一体、鍼治療ってそもそも
どういうメカニズムで
症状が良くなるの???
そこで今回は鍼治療について
わかりやすく
お話したいと思います。
■ツボとはなんぞや?
まず初めに
鍼治療の話をする前に
知っておくべきことがあります。
それは「ツボ」
一体「ツボ」とはなんでしょう?
「ツボ」は専門的には経穴(けいけつ)
と言われています。
東洋医学では、
【気】の存在を前提として
身体をめぐる無形のエネルギーを【気】
その 【気】 の流れる道を
経絡(けいらく)と呼んでいます。
わかりやすく説明すると
「ツボ」は
経絡という身体中を走っている線路の
線路上にあるなんでも止まる大きな駅
みたいな感じです。
私が使っている阪急電車で例えるなら
十三駅や西宮北口駅
みたいな感じでしょうか(笑)
「ツボ」は【気】が集まりやすい場所なんですが
その反面、
悪いものが停滞しやすい場所でもあるので
鍼治療では、とても有効なポイントなのです。
私たちには「ツボ」と呼ばれる場所が、
世界的に認められているだけでも
361箇所も存在すると言われています。
東洋医学の長い歴史の中で、
刺激すると症状が
特に良くなる部位として伝えられ、
現在に至っています。
■西洋医学と東洋医学について
科学的、局所的及び理論的に分析して
その原因となっている悪いものを取り除いて
治そうとするのが西洋医学です。
それに対し
自然の摂理に従って、
身体全体のバランスをとることで
健康状態に戻すための自己治癒力を高めて
直そうとするのが東洋医学です。
病原微生物のように原因が明らかなものや
手術で治せる大きなケガなどは
西洋医学が得意です。
しかし、原因不明の症状となると
西洋医学で解明できない場合もあります。
そんなとき、鍼治療などの東洋医学が
効果的だったりする場合もあります。
■鍼治療について
針治療は中国に起源を持つ医療行為で
日本には6世紀のはじめごろに
伝来したと言われています。
細い金属性の鍼(はり)をツボに刺して
ツボに刺激を与えたりすることで、
身体の不調や疾患の改善をするもので
1979年には、WHOが鍼灸治療の
適応疾患を発表されていて
現在では世界的に臨床的に
鍼灸の効果は認められているんだそうです。
■鍼治療でよくなるメカニズム
ヒトの身体には病気やケガを
自分で治す自然治癒力や、
外から入ってくる病原体から
身を守る免疫力が備わっています。
傷害を受けるとそれらのシステムが働きだし、
身体に様々な反応が起こります。
例えば、血管を拡張させて酸素や栄養を
たくさん含んだ新鮮な血液を呼び込んで
新陳代謝を高めたり、
異物と戦う白血球を呼び寄せて
傷付いた部位から感染することを防いだりします。
鍼治療はこのような反応を利用して、
皮膚や筋肉に目には見えない微細な傷を作り、
筋肉の血液循環を改善して
肩こりや腰痛を治したり、
傷害を負った部位の修復を促進したりします。
身体には皮膚や筋肉などに刺激が加えられると
自律神経の活動が変化し、
自律神経が支配する臓器・器官の働きが
反射的に調節される仕組みも備わっています。
鍼の刺激はその仕組みを利用して
自律神経活動を変化させ、
血管の調節をしたり
臓器の働きを良くしたりします。
その結果、血圧が調節されたり、
ホルモンバランスが整えられたり、
免疫系が活性化したりなど全
身性の広範な効果が引き起こされます。
■鍼治療の効果に関する研究について
鍼治療にはこのツボ刺激による効果
(特異的効果)と
鍼や灸の刺激による効果
(非特異的効果)の二つがあって
それぞれに研究がされています。
鍼の刺激が生体に及ぼす非特異的効果は
科学的に証明されているものが多くありますが、
ツボ刺激による特異的効果は
まだ十分に解明されていません。
■私が体験した鍼治療について
私が今回施術してもらったツボは
天宗(てんそう)あたり。
肩甲部、肩甲棘と肩甲骨下角を結んだ線上、
肩甲棘から3分の1にある陥凹部に取ります。
肩甲骨のほぼ中央で
骨が薄くなってくぼみになっている所です。
天宗の効果効能としては
固まってしまってる筋肉を
和らげる作用があります。
特に背中から腕にかけてだるさや
痛みを伴うような肩こりの治療に
よく使われるツボだそうです。
今回私の場合は
そのあたり筋肉に対してに2~3本。
肩の前側の腱に2~3本。
そして肩の横側の関節に2本くらい。
実際怖くて見ないようにしていたから
本数は感覚なんですけどね。
気になる鍼治療をした後の
痛みなんですが
個人差や症状にもよるんだと思いますが
治療直後から効果を実感する方も
たくさんいらっしゃるようです。
私の場合はどうだったのか?
夜、寝る時
鍼治療をする前より痛みが軽減されていました。
鍼治療は薬のようにすぐに身体に対して
強い作用を引き起こすものではなく
身体本来の機能を活性化し調整していくもので
数時間から数日かけて出てくる場合もあります。
痛みは疲労の場合もあるし
日頃の身体の使い方の癖によって
引き起こされるものなど
原因はさまざま。
鍼治療は痛み解消の為の
その手段の一つであって
解決法ではありません。
身体の歪みが原因なのであれば
一時的に良くはなったとしても
また再発するのは目に見えています。
根本的な問題を解消するように
日頃から心掛ける必要があります。